TTLを調べる方法

サイト移転時など、IPアドレスが変わる時に気になるのは、TTL(Time to Live)です。TTLで設定された時間は、アクセスルート上の各モデムが最後に取得したDNS情報を保持していると考えられるので、時間切れになる前にアクセスすると、古いDNS情報が生き続けることになります。これでは能率のよい作業ができません。そのため、黙って待っていなければいけない時間を知っていた方がいいことになります。

普通、TTLはサーバー会社が設定していますが、ユーザー側ではどうなっているのかわからない場合がかなり多いです。しかも、ユーザー側で操作できないことが多いです。

サポートに聞けば、教えてもらえるかもしれませんが、それでは時間がかかり過ぎます。しかし、この情報は早く知りたい場合が多いので、そんなに何時間もかかっていたのでは意味がありません。

各OSごとにこれを調べるコマンドがありますので、それで調べてもいいですが、結構わかりにくいです。そこでもっとわかりやすい簡便な方法として、こちらのサイトで調べるのがいいと思います。

nslookup(dig)テスト【DNSサーバ接続確認】

「dig実行」というボタンをクリックして調べます。

; <<>> DiG 9.11.4-P2-RedHat-9.11.4-26.P2.el7_9.3 <<>> @(当社Dnsサーバ) hotaruweblog.info
; (1 server found)
;; global options: +cmd
;; Got answer:
;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 14170
;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 2, ADDITIONAL: 1

;; OPT PSEUDOSECTION:
; EDNS: version: 0, flags:; udp: 4096
;; QUESTION SECTION:
;hotaruweblog.info. IN A

;; ANSWER SECTION:
hotaruweblog.info. 14400 IN A 172.96.185.160

;; AUTHORITY SECTION:
hotaruweblog.info. 86400 IN NS ns6.hawkhost.com.
hotaruweblog.info. 86400 IN NS ns5.hawkhost.com.

;; Query time: 186 msec
;; SERVER: 157.65.26.10#53(157.65.26.10)
;; WHEN: Thu Dec 24 06:23:56 JST 2020
;; MSG SIZE rcvd: 110

赤色は私が付けたのですが、赤色のところを注目してください。

ANSWER SECTIONのところの14400というのは、「『14400秒間』このDNS情報を非権威サーバーで保持します。」という意味です。その時間が切れると、hotaruweblog.infoにアクセスがあった場合、権威サーバーに問い合わせを行います。

これは、14400秒後、つまり、4時間の「空白」の後には、hotaruweblog.infoにアクセスしようとしても、インターネット上のルーターからはDNS情報が消えているので、権威サーバーに問い合わせて、ネームサーバーの情報を更新することになります。その間にサーバーを移転していれば、新しいネームサーバーに書き換えられることになります。

一方、AUTHORITY SECTIONのところの86400というのは、「『86400秒間』このネームサーバーでDNS情報を保持します。」と言う意味です。この場合だと、このネームサーバーはレンタルサーバーが提供するネームサーバーです。だから、このままの状態だと、86400秒後にキャッシュの時間切れとなり、DNS情報は消えますが、レンタルサーバー会社との契約が続いていれば、DNS情報は再度登録されます。

「86400秒後」というのは、24時間後ですね。つまり、このサーバー会社との契約が切れると、24時間後には、このネームサーバーからDNS情報が消えるわけです。そうなると、このネームサーバーにアクセスに問い合わせがあって、かつ、借りているサーバーにデータが残っていたとしても、表示されることはなくなるわけです。

レンタルサーバーが提供するネームサーバーを使っていない場合は、引き続きデータのあるサーバーを参照することになるわけですが、やはり、サーバー会社の方の設定変更で、データが表示されないようになっていることでしょう。

結論として、ANSWER SECTIONのところの時間、この場合は、14400秒ですが、この時間は、最低、自分ではアクセスせずに待っておいた方がいいということになります。もっとも、他の誰かがアクセスすれば、それだけ延びますので、どうにも仕方がありません。ただ、わざわざ自分で古いDNS情報のキャッシュの保持期間を延ばす必要はありませんよね。

アクセスの多いサイトでは、長時間に渡り、DNS情報が残りかねません。継続的にアクセスがあると、サーバー会社との契約が切れてから「AUTHORITY SECTIONのところの時間+ANSWER SECTIONのところの時間」以上は延びることが十分考えられます。検索エンジンのクローラーなども来ますから、実際には、ずいぶん延びるでしょう。

個人的な経験では、36時間ぐらいDNS情報が切り替わらないことが多いです。聞いた話では、2週間とか一か月ということもあるようです。しかし、さすがにそこまで延びたことは個人的には皆無です。

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